自転車用タイヤにカムバックして以来、年々存在感を強めているピレリが、TPUチューブ"SMARTUBE"の進化版となる"P ZERO SMARTUBE EVO"をリリースした。ラテックスチューブに匹敵するしなやかさと、現行モデルよりも5%小さい転がり抵抗を獲得したモデルを紹介しよう。



ピレリ P ZERO SmarTUBE EVO (c)カワシマサイクルサプライ
ピレリ P ZERO SmarTUBE EVO (c)カワシマサイクルサプライ



非常に数多くのブランドがラインアップに用意するようになったTPUチューブ。ブチルやラテックスなど従来素材よりも軽量、高弾性、機械的耐性に優れたチューブに設計できる熱可塑性ポリウレタン(TPU)を素材とした次世代インナーチューブであり、その使用感を確かめたいと思うユーザーも多いはずだ。

TPUチューブがポピュラーな存在となって年月が経たないうちにピレリは、現行モデルを上回る性能を手に入れた新型"P ZERO SMARTUBE EVO"をローンチした。TPU素材であることは変わりないものの、ピレリは新しい配合のTPU素材を採用することで、現行チューブ以上の性能を実現するに至ったという。

新素材によって作られたP ZERO SMARTUBE EVOでは、しなやかさで支持を受けるラテックスチューブに匹敵する柔軟性と滑らかさ、快適性を実現したとピレリは胸を張る。さらにラテックスチューブ比で最大50%軽量であることも新型の魅力だ。

通常は黄色のチューブとなっている (c)カワシマサイクルサプライ
初回入荷分のチューブは半透明となっている (c)カワシマサイクルサプライ



さらにP ZERO RACE(28-622)を使用した社内テストでは、新型チューブは現行モデルに対して転がり抵抗を5%低減することに成功したと説明する。軽さ、しなやかさ、低抵抗の三拍子が揃った新型は、クリンチャータイヤシステムを支持するサイクリストに更なるスピードをもたらしてくれるだろう。

このチューブはピレリのパートナーであるUCIワールドチームから受けたフィードバックに応えて開発されたものであり、レースユースでのアドバンテージになることが期待できる。タイヤサイズは25C〜28Cまでカバーし、42mm、60mm、80mmそれぞれのバルブ調にフィットする3種類がラインアップされる。価格は42mm/60mmが5,600円(税込)、80mmが6,000円(税込)だ。現在販売されているP ZERO SMARTUBE EVOは半透明のカラーだが、随時ピレリのコーポレートカラーである黄色の製品に置き換えられる予定だ。

また、新型の登場に伴いスタンダードなP ZERO SMARTUBEの価格が改定となる。新価格は2023年11月1日より適用される。
旧価格:税込定価5,600円(42/60mm)、6,000円(80mm)
新価格:税込定価5,320円(42/60mm)、5,700円(80mm)



ピレリ P ZERO SmarTUBE EVO
サイズ:700x25-28C
バルブ:仏式 42/60/80mm
素材:TPU
重量:35g(42mm)、38g(60mm)、40g(80mm)
税込価格:5,600円(42/60mm)、6,000円(80mm)


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