軽量パーツの世界に、新たな選択肢が登場。カーボンシャフトを採用し、ペアで31gという驚異的な重量を実現したスルーアクスルを手掛けるオーバーファストが日本に上陸した。



オーバーファスト カーボンスルーアクスル (c)トライスポーツ

AXライトネスやシュモルケ、ダリモなど、超軽量カーボンパーツブランドを多く取り扱うトライスポーツが、新たなブランドを日本へ連れてきた。中国福建省に拠点を構えるオーバーファストが手掛けるのは、カーボン製のスルーアクスルシャフトだ。

ディスクブレーキロードが主流となる中、バイクの重量増加に目を瞑ってきたサイクリストも多いだろう。リムブレーキバイクと比べると部品点数も増えることもあり、数値的な面では不利になる傾向は事実。

その中でも、いや、そういった状況であるからこそ、軽量化はライバル達に対して確実にアドバンテージを得られるカスタムでもある。特に、登りの比重が高いコースにおいては、数十gの差が勝敗に繋がることもあるだろう。

カーボンシャフトとアルミスレッドを組み合わせる (c)トライスポーツ

オーバーファストが目を付けたのは、バイクとホイールを繋ぐスルーアクスル。レバー付きのモデルであれば前後ペアで100gを越える製品も珍しくなく、六角穴のシンプルな軽量モデルでも50gを切る製品は少ない。

そんなスルーアクスルを一気に軽量化するため、オーバーファストはカーボンシャフトを使用することでペアで31gという破格の重量を実現した。ただ、オーバーファストが重視したのは、軽量でありながら安心して使用できる高い安全性を持っていること。

そのため、メインのシャフトはカーボンとしつつ、ネジ部はアルミとされている。そして、この2つの素材を固定するために、オーバーファストは2年に及ぶ開発期間を経て生み出した特許技術"MagicLock"テクノロジーを用いている。

オーバーファスト カーボンスルーアクスル (c)トライスポーツ

そして、オーバーファストはENやUCIの定める疲労試験や衝撃試験をはじめ、19Nmの最大トルク試験、950kgfの最大引張強度試験、最大200kgの圧縮試験など、様々なテストを実施。1年以上に及ぶアスリートの実使用テストを含む8つの試験を通して、その強度と安全性を確保している。

現時点で対応するバイクは、ファクターのOSTRO/O2 VAM、ピナレロ DOGMA F/F12、スペシャライズド TARMAC SL7/AETHOSとされている。6mmのヘックスレンチを使用し、指定トルクは7.5~9Nmとなっている。価格は34,100円(税込)。



オーバーファスト カーボンスルーアクスル
重量:約31g
対応バイク:
ファクター OSTRO/O2 VAM
ピナレロ DOGMA F/F12
スペシャライズド TARMAC SL7/AETHOS
価格:34,100円(税込)


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