新進気鋭のスマートデバイスブランド、iGPSPORTも近年数多くのブランドがリリースしている自転車用接近車両検知レーダーをローンチ。リアライトがビルトインされたSR30はディスプレイやビープ音でライダーに接近車両を知らせてくれるだけではなく、後方の車両にサイクリストがいることをアピールしてくれる1台だ。



iGPSPORT SR30レーダーリアライト

自転車に装着する車両接近レーダーは今や群雄割拠。さまざまな電子デバイスブランドからローンチされており、ユーザーは自身が使うコンピューターや予算に合わせて選ぶことができる状況だ。手に取りやすい価格や種類が豊富になりレーダーの存在が身近に感じられるようになったことで、アクシデントを未然に防ぐという効果を実感しにくいガジェットを試してみるハードルも下がっているといえよう。

今回は新進気鋭のスマートデバイスブランド、iGPSPORTからリリースされている車両接近レーダーのSR30を紹介しよう。このデバイスの根幹となるミリ波レーダーは最大150m離れたところまでカバーし、レーダーを中心に40°の範囲が検知可能エリアとして設定されている。距離は遠からず、近すぎない絶妙な塩梅に設定されていて、角度もコーナーが続くエリアでも車両を捕捉できる可能性を高めている。

SR30は接近車両を検知するとまずデバイス自体が自動的に2〜3回ライトを点滅させる。これによって接近する車両に自車の存在をアピールすることができ、最大150m離れた場所からでも追い越しの心づもりをしてもらいやすくなる。

接近車両が存在するときはオレンジ色の帯で知らせてくれる

同時にSR30と連携しているデバイス(サイコンやスマホ)にも接近車両の情報を送信する。今回はiGS630で試したのだが、その情報を受信したサイコンはピロピロ!と言う音で、ライダーに接近車両の存在をまず教えてくれる。ビープ音と共にディスプレイにも接近車両を示すグラフィックが登場し、視覚的にも接近車両に気がつけるようになる。

サイコンの表示は画面の端に色の帯と接近車両のアイコンで行われ、アイコンは接近に伴い画面上部に移動してきて、自車のアイコンとの距離を感覚的に把握できるようになっている。車両を検知した場合は黄色の帯、そして自車との速度差が大きい場合は赤色の帯に変化してビジュアルで伝えられる。また赤色に変化する時は特別なアラート音も鳴るため、画面を見ずとも危険を察知することが可能だ。接近車両が検知されなくなると緑の帯に変化する。

赤色の帯は速度差が大きい場合に表示される

車両が通り過ぎると緑の帯となる

SR30とiGS630の組み合わせでは、サイコンの帯を画面の左右どちらに表示するかを設定できるのがユニークな設計。iGS630との併用中はペアリング中を示すアイコンも画面中ほどに表れているため、左右どちらかを選べるのは嬉しい。このカスタマイズ幅の広さがiGPSPORTの魅力だ。

実際に使ってみると反応性は良好。SR30も他ブランドと同様にある程度の速度差がある場合に反応する仕組みのため、明確に速度差がある存在が近づいてくると気がつけるだけでも安心感はレーダー無しよりは高い。具体的にはビープ音で接近車両の存在、ディスプレイのアイコン位置で自車までの距離を把握、その後のアイコンの近づき具合を頭に入れるだけで、いつ追い越しされるかを想像することができる。これができるだけで、車両を確認するために後ろを向いたことで走行ラインがブレることがなくなるため、確実に安全性は高まる。

ただディスプレイの表示はリニアではなく、一定の間隔で情報を再取得しているような感じで、速度差が大きい場合はアイコンの動きと実際の自動車の動きが一致しないことがある。ただ自分も走行していれば相対速度差は大きくなりにくいので、実使用時には気になるようなことは少ないだろう。ただこのデバイスに頼れば安全が確保されるものではなく、あくまで安全走行をサポートする機材であることは忘れてはならない。

iGPSPORT SR30レーダーリアライト

ライトとしての機能も充実しており、加速度センサーが減速を検知するとブレーキランプのように自動的に発光パターンを調整してくれるのも安全性向上に寄与してくれる。他にも点灯が2パターン、点滅が2パターン、パルスが1パターン備えられている。

それだけではなく、ライトを点灯せずにレーダーのみで使うこともでき、すでに所有しているライトとこのレーダーを併用することもできる。ライトを点灯していれば安全性は高まるが、レーダーのみとすることで長時間利用できるので、ユーザーの使い方に合わせられるのは嬉しい。

ランタイムは点灯モードに左右されてしまうが最大約20時間。レーダーのみの場合は25時間の連続使用が可能となっており、長時間ライドを楽しむ方や通勤通学で常にレーダーを求める方の使い方にもフィットする。

マウントはガーミンのサイクルコンピューターと同じ

ゴムのOリングで固定するため、さまざまな太さに対応できる
落下防止ストラップも付属するのは嬉しい



SR30のマウントはガーミンのサイクルコンピューターと同じ形式で、シートポストにOリングでくくりつける。丸型、D型、エアロ型の3種類のアダプターが付属するため、数多くのバイクに購入直後から装着可能だ。またガーミン規格ということもあり、サードパーティのマウントなども活用できそうだ。

このレーダーを使用することで、路上駐車の自動車を避ける時や左折専用レーンを直進するなど危険を感じる場面も、目視とディスプレイ情報を組み合わせて状況判断することができるため安全に走れるケースは増えるはず。ぜひ一度レーダーを使用してみてもらいたい。価格は16,830円(税込)。




iGPSPORT SR30レーダーリアライト
レーダー検出角度:水平-20~+20/垂直-10~+10
レーダー探知距離:150m
レーダー探知相対速度:10~120km/h
明るさ:最大65ルーメン
最大視認可能距離:1.6km
視認角度:220度
モード:
 常時点灯(強/弱)/パルスモード/夜間フラッシュ/日中フラッシュ/レーダーのみ(ライト消灯)
その他製品機能
 ブレーキ感知機能、後方車両への点滅警告、自動起動&スリープ機能、省バッテリーモード
本体重量:68.8g
本体サイズ:99×39.7×20.3mm
取り付け対応シートポスト:丸型/D型/エアロ型
使用可能温度範囲:-10~50℃
防水等級:IPX7
バッテリーライフ:最大20時間(点灯モード)
ワイヤレス通信:ANT+/BLE5.0
インターフェース:Type-C USB
付属品:ユーザーマニュアル、取り付けベース、落下防止ストラップ、ゴムパッド×2、ゴムリング×3

価格:16,830円(税込)

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