織田聖がシクロクロス日本選手権で2連覇を達成した同日、各国でもシクロクロス国内選手権が開催された。ベルギー男子ではイゼルビットが新王者に輝き、オランダ男子はニューウェンハイス、女子はベテランのルシンダ・ブラントが優勝した。



ベルギー選手権男子エリートで先行するエリ・イゼルビットを追うファントーレンハウトやウィズーレ photo:CorVos

ヴィスマ・リースアバイクのチーム合宿に参加するためフェム・ファンエンペルが不出場となったオランダ選手権女子エリートは、そのライバルである21歳のパック・ピーテルスが出場。しかしその前王者を34歳のベテランであるルシンダ・ブラントが下し、自身3度目となるオランダ王者に輝いた。

一方のオランダ選手権男子エリートも本命であるマチュー・ファンデルプールは出場を回避。そして3連覇を狙うラース・ファンデルハールや元U23世界選手権王者のピム・ロンハールを退け、初優勝したのはヨリス・ニューウェンハイスだった。

2022年まではチームDSM(現DSM・フィルメニッヒ・ポストNL)でロードレースでも走っていたニューウェンハイス。しかし2023年はDSMを離れてシクロクロスに集中したことを「正しい選択だった」と言い、「現在は調子が良く、良いシーズンを送ることができている。だがあくまでもこれは通過点だ」と喜んだ。

自身初となるベルギーCX王者に輝いたエリ・イゼルビット photo:CorVos

シクロクロスベルギー国内選手権表彰台:2位ウィズーレ、1位イゼルビット、3位ファントーレンハウト photo:CorVos

サンヌ・カントが前人未到の15連覇を達成したベルギー選手権の女子エリート。既にシクロクロスシーズンを終えたワウト・ファンアールトのいない男子エリートは、前チャンピオンのマイケル・ファントーレンハウトと若手のヨラン・ウィズーレを相手にしたエリ・イゼルビットが初制覇した。

フランス女子はエレーヌ・クラウゼが2連覇し、男子エリートは今年AG2Rシトロエンからアルケア・サムシックに移籍したクレマン・ヴァントゥリーニが2年連続6回目の優勝。今年2月に行われるシクロクロス世界選手権の舞台であるチェコの男子エリートではミハエル・ボロシュが4年連続7度目の王者に輝いている。
各国シクロクロスナショナル選手権結果
オランダ女子エリート ルシンダ・ブラント
オランダ男子エリート ヨリス・ニューウェンハイス
ベルギー女子エリート サンヌ・カント
ベルギー男子エリート エリ・イゼルビット
フランス女子エリート エレーヌ・クラウゼ
フランス男子エリート クレマン・ヴァントゥリーニ