ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)の今季初戦となったクラシカ・デ・アルメリア(UCI1.Pro)。ドゥリーや前年勝者モスケッティが争う集団スプリントで、ファンアールトのリードアウトを受けたオラフ・コーイ(オランダ)がチームに今季初勝利をもたらした。



今季初レースに臨むワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

合宿地でお馴染みのスペイン南部、アンダルシア州アルメリアで行われたクラシカ・デ・アルメリア(UCI1.Pro)。起伏のある丘陵地帯はコース前半で終わり、後半は沿岸部の平坦路を進むため毎年多くのスプリンターがシーズン初戦に選ぶワンデーレースだ。

序盤から逃げ集団を形成したのは1週間前のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第5ステージでプロ初勝利を掴んだウィリアム・バルタ(アメリカ、モビスター)ら6名。それに対しメイン集団は、シクロクロス世界選手権を2年連続欠場し、万全なコンディションでロードレース初戦を迎えたワウト・ファンアールト(ベルギー)擁するヴィスマ・リースアバイクがコントロールした。

スペイン南部、アンダルシア州の沿岸部を走る選手たち photo:CorVos

レースも後半に入るとプロトンではアンテルマルシェ・ワンティやグルパマFDJ、ウノエックス・モビリティが牽引に協力し、残り14kmで逃げを捉える。そのため勝負は大方の予想に違わず、一つの集団のままフィニッシュの待つロケタス・デ・マルの市街地に突入した。

二車線を横いっぱいに各チームのトレインが広がり、連続するラウンドアバウトもありポジション争いは混沌と化す。その中でもアルノー・ドゥリー(ベルギー)を擁するロット・デスティニーやヴィスマが主導権を主張し、イタリアのプロチームであるポルティ・コメタも良い位置をキープする。そして緩い右コーナーをファンアールトが先頭で通過し、オラフ・コーイ(オランダ)がスプリントを開始した。

優勝候補の一人であるドゥリーが前を塞がれるなか、コーイの背後からマッテオ・モスケッティ(イタリア、Q36.5プロサイクリング)やマッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング)が踏み込む。しかし好位置から放たれたコーイのスピードには届かず、ヴィスマに今季初勝利をもたらした。

混沌のスプリントを制したオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

クラシカ・デ・アルメリア2024表彰台:2位モスケッティ、1位コーイ、3位トレンティン photo:CorVos

共に今年はジロ・デ・イタリアの出場を予定しているファンアールトから完璧なリードアウトを受けたコーイ。「レースのリズムを忘れていたものの、それを自覚しながら走っていた。力強いチームの走りを勝利に結びつけることができてよかったよ」とコーイは勝利を振り返った。

またファンアールトは「チームとして完璧なスプリントとはならなかったものの、混沌となることは予想していた。終盤にチームメイトを見失った瞬間もあったが、幸運にも番手を上げることができ、オラフ(コーイ)を良い位置に連れて行くことができた」とコメントしている。

落車したペニャルベルの介抱をするアドリアン・プティ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ) photo:CorVos

フィニッシュ直前にはマヌエル・ペニャルベル(スペイン、ポルティ・コメタ)がフェンスにぶつかって地面に叩きつけられ、それに2名が巻き込まれ落車する場面も。そして起き上がることのできないペニャルベルに対し、遅れてフィニッシュラインにやってきたアドリアン・プティ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ)がバイクを降りて手を貸した。
クラシカ・デ・アルメリア2024結果
1位 オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) 4:11:29
2位 マッテオ・モスケッティ(イタリア、Q36.5プロサイクリング)
3位 マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング)
4位 アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・デスティニー)
5位 ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)
6位 ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)
7位 ジェゾン・テソン(フランス、トタルエネルジー)
8位 ヨルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)
9位 ルイス・アスキー(イギリス、グルパマFDJ)
10位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos