デモの影響で初日、2日目と中止されたブエルタ・ア・アンダルシアは急遽4.95kmの個人タイムトライアルが行われ、マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー)が勝利。しかし翌日以降の第4、5ステージの中止が発表された。



チームミーティングで第4、5ステージの中止を伝えるレース主催者 photo:CorVos

2月14日から18日までの全5ステージを予定していたものの、大会初日と2日目がスペイン国内でのデモ活動により中止となったブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.Pro)。しかしレース主催者は2月16日、急遽予定にはなかった個人タイムトライアルを実施した。

コース前半は幅の広い平坦路を走り、終盤にアルカウデテ市街地の石畳が敷かれた緩い登りを駆け上がる4.9km。想定外のTTにノーマルヘルメットを着用した102名の選手たちは、もちろんノーマルバイクにまたがりスタートした。

区間2位のタイムを出したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos

序盤に8分44秒の好タイムでフィニッシュしたのはラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ)。しかしその後にスタートした選手たちが次々にタイムを更新し、マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー)がトップタイムを叩き出した。

序盤の平坦路を飛ばし、後半のテクニカルなコーナーも巧みにクリアしたファンヒルスは平均スピード35.855km/hをマーク。2位のフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)に10秒、3位のアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)に11秒差をつける8分17秒でフィニッシュしたファンヒルスが、急遽行われた個人TTの勝者に輝いた。

トップタイムを叩き出し、今季初勝利を飾ったマキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー) photo:CorVos

「明日以降のステージに向けてタイムロスを最小限に抑える走りを心がけるつもりだった。だが試走中に本日限りでの大会中止を聞き、残念だが全力で行こうというやる気が湧いてきた。短い登りは僕の脚質に適しているからね。走り出した瞬間から調子の良さは感じていたが、まさか勝てるとは思っていなかった」と、ファンヒルスはレースを振り返った。

昨年10月のジャパンカップクリテリウムでゲオルギオス・バグラス(ギリシャ、当時マトリックスパワータグ)の頭を叩き、2024年1月20日から25日間の出場停止処分が下されたファンヒルス。それが2月13日に明けた直後に、見事今季初勝利を手に入れた。

またファンヒルスのインタビューでも語られていた通り、タイムトライアルが開始される直前にレース主催者は翌日以降のレース中止を発表。その結果ファンヒルスは総合リーダージャージの獲得も果たしている。

ブエルタ・ア・アンダルシア2024第3ステージ表彰台:2位アユソ、1位ファンヒルス、3位ティベーリ photo:CorVos
ブエルタ・ア・アンダルシア2024第3ステージ結果
1位 マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー) 8:17
2位 フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) +0:10
3位 アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) +0:11
4位 ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、カハルラル・セグロスRGA) +0:14
5位 ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)
6位 シルヴァン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー) +0:15
7位 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) +0:17
8位 アレックス・ボーダン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) +0:22
9位 マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ) +0:23
10位 ゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター) +0:24
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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