ツール・ド・台湾3日目に小石祐馬(JCLチーム右京)たちが逃げ切り。小石は総合2位にジャンプアップすると共にアジアンリーダージャージに袖を通している。



プレゼンを受けるスパークル大分の面々 photo:Tour de Taiwan

5日間日程で開催中のツール・ド・台湾(UCI2.1)も折り返しの3日目。北部の新竹県から台湾東側を南下し、自転車産業の中心地である台中にフィニッシュする154.3kmコースには、中盤に1級山岳が、後半に2級山岳ポイントが含まれる。

この日はアタック合戦が長引き、平均50km/hという超ハイペースで実に1時間20分を消化する。残り90km付近でようやく9人の逃げグループが形成され、この中には小石祐馬(JCLチーム右京)がジョイン。欧州UCIプロチーム勢のメンバーと共にメイン集団を引き離した。

長期化したアタック合戦。首位メイソン・ホリーマン(イギリス、イスラエル・プレミアテック)も加わる photo:Tour de Taiwan

スプリントポイントでボーナスタイム争いに加わる山本大喜(JCLチーム右京) photo:Tour de Taiwan

リーダーチームのイスラエル・プレミアテックは当初、メイソン・ホリーマン(イギリス)の総合首位キープはもちろんイタマル・アインホルン(イスラエル)のスプリント2勝目を目論んでいたものの、積極的なアタック合戦と強い追い風、さらに若手中心メンバーだったことで追走は一歩届かない。こうしてステージ優勝は小石たちの逃げグループに委ねられた。

平坦のゴール勝負を制したのはベントレー・ニケオルデン(オーストラリア、CCACHExPar Küp)で、ステージ6位に食い込んだ小石は総合2位へのジャンプアップとアジアンリーダーに立つことに成功。さらにメイン集団でフィニッシュしたマッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京)もポイントを重ねてポイント賞リーダーに浮上している。

逃げ切り勝負を制したベントレー・ニケオルデン(オーストラリア、CCACHExPar Küp) photo:Tour de Taiwan

アジアンリーダージャージに袖を通した小石祐馬(JCLチーム右京) photo:Tour de Taiwan

翌第4ステージは高低差約700mの山岳の頂上にゴールが設けられているクイーンステージ。総合首位逆転を狙うチームが総攻撃を仕掛けてくるだろう。
ツール・ド・台湾2024第3ステージ
1位 ベントレー・ニケオルデン(オーストラリア、CCACHExPar Küp) 3:32:46
2位 ダヴィデ・デカッサン(イタリア、チームポルティ・コメタ)
3位 アントワン・デボン(スイス、チームコラテック・ヴィーニファンティーニ)
4位 ジェッセ・エワート(アイルランド、トレンガヌサイクリングチーム)
5位 アドネ・ファンエンゲレン(オランダ、ローヤイインシュランス)
個人総合成績
1位 メイソン・ホリーマン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) 7:58:57
2位 小石祐馬(JCLチーム右京) +0:04
3位 イバン・コーボ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) +0:05
4位 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(モンゴル、ブルゴスBH) +0:12
5位 ジェッセ・エワート(アイルランド、トレンガヌサイクリングチーム) +0:123
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