全日本選手権で序盤の逃げに果敢に乗り、そのまま逃げ切り優勝を果たした山本大喜(JCL TEAM UKYO)のバイクをピックアップ。ファクターの軽量エアロロードOSTRO VAMに装備されていたチェーンリングは最大56Tというビッグギアだった。



山本大喜(JCL TEAM UKYO)のファクター OSTRO VAM

距離160kmで獲得標高が5,000mオーバー、コースにはほぼ平坦が存在せず、登っているか降っているかのどちらかという日本サイクルスポーツセンターの8kmコースを制した山本大喜(JCL TEAM UKYO)。レースの詳しい展開はこちらの記事をチェックしてもらいたいが、序盤の逃げに乗りそのまま最後まで逃げ切ったサバイバルレースで山本が駆ったバイクはファクターのOSTRO VAMだ。

イスラエル・プレミアテックもサポートするファクターは、JCL TEAM UKYOの代表である片山右京氏がかつて所属したF1チームのエンジニアが創業者という縁から、バイクのサポートを受けているという。ファクターには軽量ロードのO2も存在するが、チームは軽量性も兼ね備えたエアロロードであるOSTROをメインに据えており、登りが厳しい全日本選手権でも全員がOSTROを使用した。

コンポーネントはサポートを受けるシマノのDURA-ACE

スプロケットは最大34T
チェーンリングはプロ供給品の56-44Tが装備されていた



またチームはシマノからのサポートを受けており、コンポーネントはもちろんDURA-ACE DI2。山本のバイクに搭載されていたチェーンリングは市販品にはない56-44Tのプロ供給専用品で、リアのスプロケットには11-34Tをチョイスした。山本は残り2km地点の登りでもアウターにチェーンを掛けて踏み切った模様。

ハンドルはファクターと縁が深いブラックインクの一体型を使用しており、STIレバーは内側に大きく倒す近年トレンドのセットアップが施されていた。サドルにはPROの"STEALTH CURVED PERFORMANCE"というステンレスレールのショートノーズモデルで、バーテープもPRO製だ。

ブラケットは内側に大きく倒されている

サドルはPRO STEALTH CURVED PERFORMANCE
ボトルケージはエリートのLeggero Carbon


タイヤはヴィットリアのCORSA PRO(28C)

タイヤはヴィットリアが発表したばかりの新型フラッグシップモデルCORSA PRO。チューブレスレディモデルの28Cを、シマノDURA-ACE C50ホイールに装着して今回の全日本選手権を戦った。ボトルケージはエリートのLeggero Carbon。サイクルコンピューターはブライトンを使用する。


text&photo:Gakuto Fujiwara

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