ジャパンカップ初優勝を遂げたルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)のウィニングバイクにフォーカスを当てる。チームカラーのLITENING AIR C:68X、ビッグプーリー、そして特殊なチューブレスセッティング。注目の一台を取り上げます。



ルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)のキューブ LITENING AIR C:68X photo:So Isobe

自ら勝ち逃げを作り、小集団スプリントでジャパンカップを制したルイ・コスタ(ポルトガル)を含め、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ所属選手の大多数が駆るバイクがキューブの「LITENING AIR C:68X」だ。エアロモデルのLITENING C:68Xと並ぶ軽量オールラウンドモデルであり、黒地に青メタリックのマーブルペイントにネオンイエローの差し色が目を引く。

アンテルマルシェのバイクで注目すべきは、なんといってもニューメン製ホイール(ADVANCED SL R.42)のエアロバルブだ。空力に影響するバルブをリム内側に隠す「STREEM AERO VALVE」を採用し、専用の蓋を用いて完全にツライチに仕上げるシステム。チームに帯同した西勉メカニックによればインナーバルブは米式であり、空気を入れる際は蓋を外し、専用アダプターを介して作業するという。

エアロバルブを搭載するニューメンのADVANCED SL R.42ホイール。蓋を外し、内蔵式の米式バルブで空気を入れる photo:So Isobe

コンチネンタルのGrand Prix 5000TT TR(28C)。シーラントにも一工夫凝らされている photo:So Isobe

身長183cmのコスタ。フレームサイズは56 photo:So Isobe
STIレバーはやや内側に傾けたセッティング photo:So Isobe



組み合わせるタイヤはコンチネンタルのGrand Prix 5000TT TR(28C)で、シーラントはエフェットマリポサ。液体シーラントのカフェラテックスにシール性能を上げる同社の粉末パウダー「Vitamina CL」をプラスして運用しているとのことだ。

コンポーネントはシマノDURA-ACE DI2だが、ローターのクランクセット(ALDHU CARBONクランク+INSPIDERパワーメーター、チェーンリング歯数は54/39T)やセラミックスピードのOVERSIZED PULLEY WHEEL SYSTEM、ルックのKEO BLADE CARBONペダルを組み合わせた賑やかな構成だ。

クランクセットはローター。歯数は54/39Tだ photo:So Isobe

セラミックスピードのオーバーサイズプーリーキットをインストール photo:So Isobe
プロロゴのZERO IIサドル。同社製の簡易フェンダーを付けて走った photo:So Isobe



ステム一体型ハンドルはキューブのオリジナルで、STIレバーはトレンドに沿った内向きのセッティング。サドルはプロロゴのZERO IIで、同社製の簡易フェンダーを挿して雨のジャパンカップを走った。

text&photo:So Isobe

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