昨年のロード世界選手権に加え、今年2月のシクロクロス世界選手権を制したマチュー・ファンデルプール(オランダ)がアルペシン・ドゥクーニンクとの契約を更新。2025年までだった契約を2028年まで延長した。



チーム代表であるルードフート兄弟と握手するマチュー・ファンデルプール(オランダ) photo:ALPECIN-DECEUNINK

「契約更新は論理的な選択だった。(加入した)当初から(チーム代表である)フィリップとクリストフ・ルードフートが率いる体制には安心感を感じていた。自分自身がチームと共に成長していると感じており、既に多くの成功を成し遂げたいまもさらなる結果に飢えている」。そうマチュー・ファンデルプール(オランダ)はプレスリリースで語った。

この度アルペシン・ドゥクーニンクとの契約延長が発表されたファンデルプールは29歳。2011年からルードフート兄弟が運営するチームで走り、2025年末までだった契約を2028年まで延長した。またリリースによると、2028年以降の契約は1年毎に本人の判断に委ねられる。

2028年までの契約延長が発表されたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos

ファンデルプールは昨年ロード世界選手権を初制覇し、今年2月のシクロクロス世界選手権では2年連続6度目の優勝を果たした。またその2つに加え、今年7月に行われるパリ五輪ではマウンテンバイクで金メダルを狙っており、「チームが多種目を行うチームであることも(契約更新を行った)理由にある。ロードレースとマウンテンバイク、シクロクロスの融合を続けるためには完璧なチームだ」と語っている。

フィリップ、クリストフ・ルードフート氏は「僕らは最初からマチューのために長期的な計画を用意していた。そのなかで複数の種目を行う視点は重要で、それが機能することを何年にも渡り証明してきた。マチューの語る通り、僕らはまだまだ結果にハングリーだし、世界王者である彼はチームの重要な役割を担っている」とコメントした。

CX世界選手権を制し、バイクを披露するマチュー・ファンデルプール(オランダ) photo:CorVos

また同時にドイツのバイクブランドであるキャニオンはファンデルプールとのアドバイザー契約の更新を発表。それも2034年までの10年間と、異例なほど長期なものになった。

text:Sotaro.Arakawa

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