ピレリが用意するマウンテンバイク用タイヤ「SCORPION」シリーズ。そのラインアップにエントリータイヤとなるSCORPION SPORT XCが追加された。耐久性と信頼性に重きを置き、ピレリのタイヤテクノロジーをより多くのMTBライダーへと開く、戦略モデルだ。



ピレリMTBタイヤ初のエントリークラスとなるピレリ SCORPION SPORT XC (c)カワシマサイクルサプライ

イタリアのタイヤブランドのピレリが展開するMTB用タイヤのSCORPION(スコーピオン)。モトクロスなど、モーターサイクルタイヤで培ったノウハウを活かして開発されたMTB用タイヤは、XCレースからトレイルライド、ダウンヒルやエンデューロといった下り系種目まで幅広くカバーするラインアップを誇っている。

これまでSCORPIONのラインアップには、それぞれのカテゴリー分けの下には、路面状況に応じて異なるトレッドパターンを採用したハードパック用の"H”、オールラウンド用の”M”、ソフト路面用の"S"といった種類が用意されるのみで、グレードとしては横並びとされてきた。

レーシングモデルにも採用される60TPI+強化サイドウォールのPRO WALL構造を採用 (c)カワシマサイクルサプライ

そんなSCORPIONシリーズに、初めてエントリーグレードに位置づけられるSCORPION SPORT XCが登場する。ピレリのXCタイヤの最新作となるこのタイヤは、競技を目的としてMTBに乗るのではなく、よりリラックスしてトレイルを楽しんだり、XCイベントに参加したりするようなライダーをターゲットに開発されたという。

ピレリはこのタイヤのために新たなコンパウンドとなる”プロコンパウンド・エンデュランス”を開発。ベースとキャップの2層構造を採用しているが、長期間の使用によって摩耗が進んだ場合でも常に1層目のキャップコンパウンドのみが路面に接地するように設計されているという。この構造によって、シングルコンパウンドのような製品寿命まで均一な挙動、ライフタイムと快適性を実現する。

ピレリ SCORPION SPORT XC H (c)カワシマサイクルサプライ

タイヤの土台となるケーシングには、レーシングモデルのSCORPION XCと同じPRO WALLケーシングを採用。60TPIケーシング、そしてサイドウォールには補強材が配置され、サイドカットなどによるパンクを効果的に防いでくれるタフなスペックとなっている。

この2つを組み合わせることで、ピレリタイヤの高性能を長い期間楽しめるロングライフと、高いプロテクション性能を実現。足回りを気にすることなく、リラックスしてMTBライドを楽しめる、信頼のおけるタイヤに仕上げられた。

ピレリ SCORPION SPORT XC M (c)カワシマサイクルサプライ

そんなSCORPION SPORT XCに用意されるのは、ハードパック路面に最適化されたトレッドパターンを採用する”H”、そしてあらゆるライディングスタイルにマッチするオールラウンドパターンの"M"の2モデル。価格はどちらも6,700円(税込)となる。



ピレリ SCORPION SPORT XC H
サイズ(重量):29x2.2(700g)、29x2.4(820g)
ケーシング:60tpi
ストラクチャー:ProWALL
コンパウンド:PRO COMPOUND ENDURANCE
価格:6,700円(税込)

ピレリ SCORPION SPORT XC M
サイズ(重量):29x2.2(700g)、29x2.4(820g)
ケーシング:60tpi
ストラクチャー:ProWALL
コンパウンド:PRO COMPOUND ENDURANCE
価格:6,700円(税込)


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