世界選手権で正式にデビューを果たしたスペシャライズドの新型フラッグシップロードレーサーのS-Works Tarmac SL8。一般販売ラインアップが明らかになって直ぐのタイミングで早くも限定品が登場する。今回紹介するのはプロ選手が発表前にテストしたプロトタイプデザインの1台だ。



スペシャライズド S-Works Tarmac SL8 Project Black LTD Frameset (c)スペシャライズド・ジャパン

「MADE IN RACING」というモットーを掲げ、レースの現場で製品を鍛え上げてきたスペシャライズド。フラッグシップロードバイクのS-Works Tarmacもスーダル・クイックステップやボーラ・ハンスグローエ、SDワークスらトップ選手をポディウムの頂点へと送り込み、その高い性能を証明してきた。

そのS-Works Tarmacが2023年の世界選手権男子ロードレースのタイミングでモデルチェンジが発表された。エアロダイナミクスを融合させ、軽量性、剛性、快適性全てを手に入れたS-Works Tarmac SL7から、全ての要素が最適化と進化を遂げ、オールラウンドレーサーとしての性能に磨きをかけた。

まず注目ポイントとしてアナウンスされたのは、スペシャライズドが誇るエアロロードVengeを凌ぐ空力特性を獲得したこと。ヘッドチューブを通常よりも前方に張り出し、先端を鋭くしたノーズコーンや、UCIの新規定に準拠する薄型シートポストなどを採用することで、これまで以上のエアロダイナミクスを実現しているという。

エアロ、軽量性、剛性、快適性全てを手に入れたS-Works Tarmac SL8 (c)スペシャライズド・ジャパン

今作ではスペシャライズドの軽量ディスクブレーキロードAethosのテクノロジーを活かした軽量性を手に入れたことも大きなトピックだ。わずか685gという重量は現在のUCIワールドツアーを走るバイクの中では最軽量に位置した上、エアロにも優れているという隙のないバイクとなっている。発表時の詳しいテクノロジーや開発手法はこちらの記事、ファーストインプレッションの記事はこちらをチェックしてもらいたい。

新バイクが登場したニュースが覚めやらぬ段階でスペシャライズドがSL8の限定モデル「Project Black LTD Frameset」を発表した。Project Blackというのはスペシャライズドが製品開発段階でプロライダーと共にテストする過程のことであり、今回の限定モデルでは開発段階でプロ選手に供給されるマシンと同じデザインの1台となっている。

世界選手権でデビューしたスペシャライズド S-Works Tarmac SL8 (c)スペシャライズド・ジャパン

Project Blackのマシンはそれ自体がどのモデルであるか特定されないようにデザインされており、今回の場合はTarmacの文字が省略される。さらにUCIの認証マークもプロトタイプとして明記されており、このフレームが特別な存在であることを証明する。

開発現場で使われるフレームセットがユーザーの手に届くのは今回が初。もちろん数量限定であり、世界で500台のみが用意される。販売は全国のスペシャライズドストアもしくは公式オンラインストアにて行われ、8月18日(金)の午前10時より販売が開始される。価格は737,000円(税込)。



スペシャライズド S-Works Tarmac SL8 Project Black LTD Frameset
サイズ:44、49、52、54、56、58
カラー:1色展開(Gloss Carbon / Metallic White Silver)
製品詳細URL:https://www.specialized.com/jp/ja/s-works-tarmac-sl8-project-black-ltd-…
※フレームセットにはRoval Rapide Cockpitは付属しない

販売情報
販売開始:8月18日(金)
販売店舗:全国のスペシャライズドストア、公式オンラインストア(午前10時から)
スペシャライズドストア:https://www.specialized.com/jp/ja/project-black-jp
公式オンラインストア:https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/