名古屋に拠点を構える総合部品問屋フカヤが展開するオリジナルブランドのギザロ。国内で手に入れやすいカーボン製シクロクロスフレームとして人気のGX-110がマイナーチェンジでGX-110 Mk-IIとなった。今作はシックなカラーリングとなったり、XSサイズが追加されたりと細かい変更が加えられた。



ギザロ GX-110 シクロクロス Mk-Ⅱ (c)フカヤ

シクロクロスの選手として、日本代表監督として知られる三船雅彦さんらが開発に携わり、現在は強豪選手の竹内遼が使用するギザロのレースバイクGX-110。妥協のない性能を実現するまで徹底的に監修されたGX-110は、国内で手に入れやすいカーボンCXとして完売するほどの人気を誇った1台だ。

レースバイクとしての特徴は、CXレースで求められるクイックな反応性を実現するためチェーンステーの強度を保ちつつ、軽量化のために可能な限りのシェイプアップを図っていること。加えてリアセンター長425mmという短めの設定もレースバイクらしいシャープな加速性能やコーナリング性能を実現する。

デカールは高圧洗浄で落ちにくい仕様となっている (c)フカヤ
高い剛性のフォークがアセンブルされている (c)フカヤ


ボトムブラケットの規格はBSAとされた (c)フカヤ
タイヤクリアランスは最大40mmに設定された (c)フカヤ



先述したシートステーは細く作られたことで程よいクッション性も確保した。常に振動にさらされるシクロクロスにおいてクッション性は体へのストレスを減らすだけではなく、トラクション性能や加速性能にも貢献している。一方でフロントフォークは剛性が高めに作られており、ハードなブレーキングや轍をトレースするようなシチュエーションでのコントロール性能が高まっている。

そんなGX-110がマイナーチェンジされMk-IIになって登場した。車体面ではタイヤクリアランスが最大40mm幅装着可能となっており、33mm幅のシクロクロスタイヤでは非常に優れた泥はけ性を実現する。マッドコンディションで車体に付着した泥は、ホイールの回転を妨げたり、車体重量に重さが加えられたりとライダーにとって不利益をもたらすため、タイヤクリアランスが広いことは非常にありがたい。ボトムブラケットはBSA規格が採用され、メンテナンス性も高めている。

ギザロ GX-110 シクロクロス Mk-Ⅱ (c)フカヤ

Mk-IIからBanshee Grayという新色が採用された。グレーをベースにギザロを象徴する石畳モチーフのグラフィックをあしらい、第1世代の白色から一転してシックな雰囲気にお色直しされた。ブランドロゴはゴールドでゴージャスな雰囲気を演出していることもポイントだ。今作は塗装デカールを採用し、高圧洗浄機での洗車でもデカールが剥がれにくくしている、シクロクロスバイクならではの仕様とされている。

またサイズラインアップにXSサイズが追加されており、身長155cmの方も選べるバイクとなった。カーボンレーサーを探している中高生や小柄な方にとっておすすめの一台だ。フレームセットの価格は176,000円(税込)。



ギザロ GX-110 シクロクロス Mk-Ⅱ
サイズ:XS(450)、S(490)、M(520)、L(540)
付属品:シートクランプ、ヘッドセット、フロント リア・スルーアクスル(M12*P1.5mm)
価格:176,000円(税込)

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