マウンテンバイク草創期のムーブメントを牽引したレジェンドが立ち上げたブランドのブリーザー。MTBだけではなくオフロードライドの可能性を広げる様々なバイクを展開しており、2024年モデルとしてDEXTERとTRAVERという2車種が加わることになった。初めてのスポーツバイク、セカンドバイクとしてぴったりなエントリーグレードのバイクとなっている。



ブリーザー Dexter(Grayish Khaki) (c)アキボウ

トム・リッチーやゲイリー・フィッシャーらと共にMTBの草創期を牽引してきたレジェンドの1人であるジョー・ブリーズ。彼が立ち上げたバイクブランドがブリーザーだ。現在は金属フレームのMTBやアドベンチャー系のグラベルバイクを得意としており、オフロードを走ることを純粋に楽しめるバイクが展開されている。

今回はそのラインアップに2種類の新モデルが加わる。いずれも、アーバンライドでもマッチする雰囲気に仕上げられており、初めてスポーツバイクを買う方、クロスバイクからステップアップを考えている方、ロードバイクを所有している方のセカンドバイクとしてピッタリ。そこにオフロード走破性がエッセンスとして加えられており、まだ見ぬ未舗装路へと誘ってくれる。

ブリーザー Dexter(Dark Gray) (c)アキボウ

登場したモデルの一つはDexter。カテゴライズするならばフラットバーグラベルバイクであり、ドロップハンドルではない選択肢を探してくれる方にはおすすめの1台だ。クロスバイクではなくグラベルに位置付けられているのは、完成車パッケージのタイヤが38Cという幅広サイズとされており、かつ最大42Cまで装着できるから。この太いタイヤによる走破性は未舗装路でもハンドルが取られにくく、思い切ってダートを駆け抜けられるようになっている。また、路面のひび割れや路肩の段差にも怯える心配もなくなるため、シティユースにもマッチする。

ライドでスポーツバイクらしい走行性能を味わえるように施された機動性を重視したフレーム設計はブリーザーのノウハウによるもの。エントリーグレードながら油圧ディスクブレーキが搭載された本格的な仕様で組み上げられており、キャリアを装着して荷物を沢山積載しても安心できる制動コントロールを行えるようになっている。キャリアだけではなくマッドガードなども装着できるため、ユーザーのライフスタイルに合わせたカスタマイズを楽しめることも魅力だ。

ライトなグラベルを楽しめるブリーザーのDexter (c)アキボウ

コンポーネントはシマノCUESの2x9速仕様。ホイールのアクスルには9mmクイックリリース式が採用されており、トラブルに対処しやすくなっている。本格的なオフロードライドというよりはライトに楽しむ方にフィットする1台だろう。価格は104,500円(税込)。

もう一つはTraver。オフロードライドを楽しむためのエントリーグレードマウンテンバイクだ。サスペンションシステムを搭載しないフルリジッド式かつ27.5インチホイールという仕様を採用しており、気軽に自宅近くの野山を駆け回る時に取り回しやすい1台だ。

ブリーザー Traver (c)アキボウ

マウンテンバイクに慣れてきて本格的に楽しみたくなったら、サスペンションフォーク(100〜120mm)とドロッパーシートポストを装着して、いわゆるダウンカントリー的に、フルリジッド時よりも高い対応力でマウンテンバイクライドを楽しむことも可能。ヘッドアングルは68°。フレームが許容する最大タイヤサイズは27.5x2.8インチのセミファットまで。

コンポーネントはシマノCUESだが、フロントシングル+リア10速変速とDexterとは異なる仕様。ギア構成はフロント32T、リア11-48Tというオフロードスペックとなっている。またバッグやキャリアを取り付ける台座も備えられており、マウンテンバイクライド以外の楽しみ方もできるバイクに仕上げられている。価格は154,000円(税込)。

トレイルライドを楽しめるフルリジッドバイクのブリーザー Traver (c)アキボウ



ブリーザー Dexter
ドライブトレイン:Shimano Cues
カラー:Grayish Khaki、Dark Gray
サイズ:43cm、47cm、52cm
価格:104,500円(税込)

ブリーザー Traver
ドライブトレイン:Shimano Cues
カラー:Matte Gray
サイズ:37cm、42cm、47cm
価格:154,000円(税込)

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