アメリカのコロラドを拠点とするオフロードバイクブランドのniner(ナイナー)が、クロモリ製ハードテールMTB"SIR9"の新色を用意した。ブラックをベースにブロンズをアクセントカラーとすることで高級感を演出した1台だ。



ナイナー SIR9 (c)ミズタニ自転車

幼少の頃よりBMXレースに没頭したクリス・ガイが興したオフロードバイクブランドのナイナー。今ではMTBの主力装備となった29インチのホイールがポピュラーではなかった時代から、その存在に注目し、小柄なライダーでも扱えるようなジオメトリーのバイク開発に注力してきたブランドだ。

ナイナーが29インチホイールを推した理由は、それが持つ走破性など走行性能面から生まれるスピード感や楽しさをユーザーに提案するため。今もナイナーは、ユーザーにマウンテンバイクの性能と楽しさの両面を伝えるというコンセプトのもとバイクを開発、ラインアップしている。

レイノルズ853 クロモリチューブが採用される (c)ミズタニ自転車

ナイナーオリジナルのボトムブラケットを使用するとシングルスピードとギアードどちらにも対応できる (c)ミズタニ自転車

その中から今回はクロモリハードテールモデルのSIR9をピックアップする。レイノルズ853という定評のある素材を採用し、溶接後に空冷することでチューブ接合部を強化することで、優れた快適性と耐久性を獲得。高い強度を備えているため、補強用ガセットを装備しなくても29インチと27.5インチホイールどちらにも対応しつつ、十分なマッドクリアランスを備えたチェーンステーやシートステーの造形も実現している。

またジオメトリー面では「トレイルカントリー」というクロスカントリーとトレイルバイクの中間に位置する設計とすることで、登り坂とダウンヒル、テクニカルなコーナリングを楽しめる性能を実現した。具体的にはペダリング効率を向上する74°のシートチューブや、タイトターンもこなしやすい430mmのチェーンステーが優れた性能を発揮させる。

ナイナー SIR9 (c)ミズタニ自転車

リーチ長は短いステム、幅広のハンドルバーを装着した際に適した長さに設計されているため、ロックガーデンもコントロールしやすいセッティングとなっている。フロントフォークは120mmトラベルが適していることもトレイルカントリーらしさを引き出す。

走行性能だけではなく計18個以上ものアイレットが備えられており、ボトルだけではなくラックやフェンダー、フレームバッグなどを搭載することが可能だ。シングルスピードとギアードどちらにも対応させられるボトムブラケットの仕様なども相まってカスタムの幅が広い1台に仕上げられている。

2023年モデルの新色は黒色をベースカラーとしつつ、アクセントカラーに銅色をあしらったデザインだ。シックかつ高級感あふれるカラーとなっているため、パーツでのカラーコーディネートも楽しめそうだ。価格は225,000円(税込)。

ナイナー SIR9 (c)ミズタニ自転車



ナイナー SIR9
カラー:Black/Bronze
サイズ:SM(160-175㎝)、MD(173-183㎝)、LG(180-191cm)※対応目安身長
価格:225,000円(税込)※フレームのみの販売